スラストマスター製のエントリーグレードのハンコン「T150 Force Feedback」。
Assetto Corsa Competizione, Project Cars 2, Forza Horizon 4等のPCレースシムで一年間ほど使用しました。
今回はスラストマスターT150をレビューします。
「スラストマスター T150が気になる」という方の参考になれば幸いです。
目次
T150ハンコンのスペック
- サイズ:約305(W)×270(D)×295(H)mm
- 重さ:約3㎏
- ステアリングの直径:280mm
- ロックトゥロック:1080度
- ギア式
一言でいうと、フォースフィードバック(FFB)を搭載したエントリーグレードのハンコン。
2万円前後で購入できるハンコンでFFBが搭載されているのは、このT150しかありません。
FFB付きのエントリーグレードのハンコンはT150一択ということになります。
ハンドルはプラスチック製ですが安っぽい印象はなく、土台やシフトパドルは金属製で剛性は高くしっかりとプレイできます。
使用するセンサーは12bitでT300やG29と比べると劣りますが、情報処理に不満を感じることはありません。
ペダルユニットは2ペダル仕様。
プラスチック製でとても軽く、テンションもふにゃふにゃ。
ブレーキペダルを踏みこむと本体が浮いてしまいます。
ステアリングホイールに比べるとかなり見劣りします。
少し高価にはなりますが、3ペダルモデルのT150 Proもあります。ステアリングは同じものです。
T150の使用感

FFBは良い
FFBによって路面の凸凹やタイヤのグリップ、荷重のかかりなどを明確に知覚できます。
実写に乗っている感覚に浸れますし、車をコントロールしやすくなるためレースゲームには必須といえるでしょう。
T150のFFBの強さや精度は悪くないです。
ネットではT150のFFBに関してネガティブな意見を多く見かけるのですが、そうは思いません。
上位機種に比べると劣るかもしれませんが、必要十分なFFBです。
ハンドルが軽く剛性が十分にあるため、ハンドルへの情報の伝達ははっきりしています。
ステアリングのギアが気になる
T150の駆動方式はギア式です。
少しゴリゴリ感があり、回転はぎこちなく、ギア鳴りも気になります。
情報伝達としては悪くはないのですが、ハンコンのプレイ体験としてはあまり良くはないと感じました。
これらの問題はギアの仕組みによるものなので、G29など他のギア式ハンコンも同じようなものでしょう。
ペダルが貧相
2万円前後の安価な価格帯にしては、ステアリングはまずまずの出来でした。
だがペダルよ、お前はダメだ。
プラスチック製でペラペラで抵抗なく完全におもちゃです。これは本当に使い物になりません。
アクセルもブレーキもふにゃふにゃなので、微妙なコントロールをすることが難しいです。
さらに2ペダルなので、シフトレバーが欲しくなるとペダルも同時に買い替えないといけません。
一応3ペダルのT150Proもありますが、価格を考えると最初からロジクールのG29を買った方が賢明です。
T150の耐久性

私の場合、週6時間程度の使用だったのですが、1年ほど経ったころに故障しました。
ステアリングとモーターを繋ぐギアが破損したのでしょう。
左にハンドルを切ると引っ掛かるようになり、さらに回すとバキバキと音が鳴ります。
写真の通り箱の中に収まり押し入れの肥やしとなってしまいました。
価格や構造を見ても長期間の使用に耐えるものではないと思います。
2年使えたら儲けもののつもりだと考えましょう。
まとめ:初めてのハンコンに最適
T150はFFBに対応するハンコンの中では最も低いグレードですが、FFBの出来はよく、ハンコンの面白さを十分に体験することができます。
私もレースゲームの楽しさを知ることができたので、このハンコンを買ってよかったと思っています。
レースゲームを始めてみたい、FFBを体験してみたいという方にはピッタリの商品です。
この価格帯でまともなハンコンはT150しかないので他の選択肢はありません。
レースゲームにハマるかわからないけどFFBには興味があるという方には、自信をもっておすすめできます。
T150で試してみて、レースゲームが楽しい、もっとやりたいと感じたらG29やT300へステップアップしていきましょう。
一方レースゲームが好きな方、本腰据えてレースしたいという強い意志がある方にはおすすめできません。
そのような方はすぐにT150の欠点が目に付くでしょう。最初からG29やT300を買った方が末永くレースゲームを楽しめると思います。
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