留年してプログラミングで一発逆転を狙う大学生へ。
無意味なプログラミング学習はやめろという話をします。
この記事は、私の経験をもとに、私の環境において、私にとっては、という前提で話を進めます。
決してプログラミング学習が悪だ言いたいわけではありません。
過去の私と同じように、あなたに無駄な時間を過ごしてほしくないという思いを伝えたいだけです。
目次
僕はプログラミングを辞めた
まずは僕の経験を。
2留しました
僕は大学を2回留年しています。
勉強ができなかった。努力が足りていなかった。ただ単に無能だったのです。
高校時代は優秀だった自分が、という劣等感も感じていました。
働きアリの法則。2:8の法則。
自己肯定感は高い方ですが、さすがに自信をなくします。
自己嫌悪の毎日です。
プログラミングやってみました
留年中、正直時間は有り余っていました。
2回目の留年時は、一年間で2単位とるのみでした。
有り余る時間、広がる同期との差。
焦った僕は、なんとなくプログラミングを勉強し始めます。
パソコンには強く英語もできたので、プログラミング学習はスムーズに進みます。
9か月ほどの独学で、JavaScript(React)とKotlinができるようになりました。マークアップ言語も覚えました。
Webサイト、Webアプリ、Androidアプリを一通り製作&リリースできるようにまで成長しました。
勉強することやアイデアを形にすることは、とても楽しかったです。
プログラミングできるようになりました
一通り学習が終わった時点で考えたことは、このスキルをどう生かすか、ということです。
インターンへの参加やフリーランスで受注するためにも、まずはポートフォリオが必要です。
実績のために、人前に出せるアプリの開発や、起業するという友人のためのWebページ/アプリの製作をしました。
今までは趣味だったプログラミングが、仕事(に近いもの)になった途端、違和感を覚えます。
プログラミングが楽しくない。コーディングが辛い。
プログラミング辞めました
なんでプログラミングしてるんだろう、俺。辛い。
そんな憂鬱な日が続きます。
独学でプログラミングをしていたので仲間もいません。
どんどん思考が内向的になっていき、精神的に疲弊していきます。
久しぶりに会う友人にも愚痴をこぼしていました。
見かねた友人が一言、なんでプログラミングしてんの、エンジニアになるわけじゃないでしょ。
辞めちゃえば。
あ、確かに、やる必要ねえわ。
僕は将来プログラマになりたいわけではありません。
自信がなかった日々で、たまたま上手くいったプログラミングに逃げていただけです。
すぐに辞めました。
辞めてからは
ふさぎこんでいた気分は晴れていきます。
勉強、就活、卒論、遅ればせながら”普通の”大学生活を送ります。
このブログだったり、プログラミングの知識を活かす場面もあります。
でもプログラマのためのプログラミングを捨ててよかったと思っています。
大学生がプログラミングをすることについて

最近は、プログラミングという言葉が独り歩きしているような気がします。
小学生からのプログラミング教育。
プログラミングはできて当然。
プログラミング、プログラミング。
なぜプログラミングを学ぶのか
あくまでプログラミングは手段です。
実現したい何かがあって、それにITが必要になった場合、その手段としてプログラミングが出てきます。
または、ITエンジニアになる、プログラミングで生きていく、という場合はプログラミング学習の必然性が生じます。
この場合にしても、プログラミングは職業のための手段にすぎません。
プログラミングを学ぶとどうなる
プログラミングを学ぶと、特定のプログラミング言語でプログラムが読み書きできるようになる、だけです。
一発逆転できるわけではありません。
お金を簡単に稼げるようにもなりません。
エンジニアになれるという保証もありません。
英語ができるからといって、英語で生きていけるようになるわけではありません。
ただ、その言語を理解できるというだけです。
留年した君に先輩からアドバイス
僕は、あなたに安易にプログラミングをしてほしくありません。
留年したから、暇だから、なんとなく。
明確な目的がない場合はなおさらです。
留年した原因を考えろ
特に留学や長期インターンといったポジティブな理由じゃない場合。
あなたは無能で怠慢だったから留年したのです。
あなたは、あなたの環境においては、劣っているのです。
そんな人間がプログラミングで一発逆転できるはずがありません。
プログラミングが目的になっていないか
あなたはなぜ、プログラミングに興味をもったのでしょうか。
なにか成し遂げたいことがあって、それの実現方法がアプリだったりWebだったりで、その手段としてのプログラミングですか。
それとも、プログラミングが稼げるとか、プログラミングは教養だ、というメディアの煽りによるものですか。
留年からの一発逆転という幻想を抱いて、プログラミングで現実逃避していませんか。
今からやるべきこと
まずは大学の勉強です。
やるべきことをやれるようになりましょう。
そして将来について真剣に考えましょう。
自分がやりたいことはなんなのか。
それがエンジニアであったり、その目標を達成するためにIT技術が必要になる場合にのみ、プログラミングを勉強しましょう。
それ以外の場合は、僕と同じように時間と体力と精神を無駄にするだけです。
まとめ

留年したあなた、プログラミングを始めるあなた(、そして過去の自分)に向けてこの記事を書きました。
あなたは今焦っているのでしょう。
そんな時だからこそ、自分の将来について本気で考えてみてください。
そして不必要な事に無駄な時間と労力を割かないでください。
この記事が少しでもあなたの役に立てたら嬉しいです。
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